指きりげんまん 嘘ついたら 遠くに引っ越す


by sholitude
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Book End Bossa

地球動物記 / 岩合 光昭 著
出版社:福音館書店 (岩波新書)
発行:2007年 4月15日
ISBN:978-4-8340-2258-2

<著者紹介>
写真家。
現在の日本における、動物写真の第一人者じゃなかろうか。

<書籍紹介>
写真集。でかいです。
禁帯出だと思ってダメモトで手に取ったら貸し出しOKだった。
喜び勇んで借りたはいいけれど、持って帰るのがちょっとしんどかったです。

岩合さんが世界中(文字通り北極から南極まで)飛び回って、取った動物写真の集大成。
ペンギン多めでした。ウサギは二枚だけ。残念。でもホッキョクウサギかわええ…。

<所感>
見てるだけでニコニコしてしまいます。素直にわくわくする。
誰にでも勧めたい一冊です、機会があったら是非。

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ヒューマニズムとしての狂気 / 岩井 寛 著
出版社:日本放送出版協会 (NHKブックス)
発行:1981年 10月20日
ISBN:978-4140014028

<著者紹介>
精神医学者・精神病理学者・医学博士。故人。
早稲田大学の文学部で美学を修め、慈恵医大に進み精神医学の道を志し、大学病院で医療に携わる傍らで、大学で教鞭を執り…大学ばっかりや!

美学と医学を修めたという経歴+タイトルに惹かれて借りました。
他の著作も『芥川龍之介の芸術と病理』『境界線の美学』と、なんだか彼岸の蛇口を捻るような手触り。機会があれば是非読みたいけど、多分絶版。財布が中に住めるくらいスカスカなので、どうせ図書館と古本屋頼みなんだけど。

<書籍紹介>
精神分裂症患者・躁うつ病患者に対する理解の深化を促す、というのが本著の主目的。
「精神病の人たちは何をするか判らない→理解不能だ」という安易な認識に警鐘を鳴らすもの。

著者による患者の観察と描写に加え、患者の手記やポエムを紹介しながら、それぞれに分析を加えてゆくというのが基本的な流れ。
常人には理解しがたい病的な行動にも、必ず何かしらの規則性や遠因がある。粘り強い対話を軸に、ヒントを見つけ病理を解きほぐしてゆく。すると、狂気の薄皮に隠された驚くほど豊かな人間性が見えてくる…そんな著者の医療行為を追体験できるという意味では、お医者さん体験型ノベルゲーム的な楽しみ方もあります。

それとは別に、精神医学の基礎知識を前提に大胆な(少なくとも俺には大胆に思えました)自説を展開している部分が2割程度。こちらは流し読むしかできなかったけど、全く理解できないということもない…というのは、ひとえに著者の文章力の賜物だと思う。専門家が書いた文章というのは往々にして我々には全くちんぷんかんぷんで、これは専門性の高さもさることながら、著者が熱く語りすぎて平易な文章を書く為のヒューズが焼き切れていたり、或いは単純に日本語がヘタなせいだったりするのだが、この本に関してはそのような心配は無用です、と太鼓判どーん。

<所感>
離人感に関する記述が面白かった。離人感というのはうつ病患者に見られる症状の一種で、「(例えば大喜利をしている、ブログを読んでいる)自分が自分でないように感じる」「自分の心と体の間に隔たりを感じる」といった症状の総称なのだが、自分自身も極端に集中しているとき(CS2の決勝でぶっちーさんとタイマンした時とか)や、緩い集中が長時間続いているとき(hereのボケをファミレスで考えてたときとか)に、似たような体験をしていたように思う。(いや、大喜利以外のことでも集中してますからね!これはあくまでも一例だから…あの…その…)

これの共感が恐らくは、著者が患者の手記を度々紹介している意図で、「狂気は一般生活者の中に思った以上に内在している、自分を見つめ直すことは精神病者を理解する一助となる」ってことに気付けたのが良かったです。

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西洋哲学史 近代から現代へ / 熊野 純彦 著
出版社:岩波書店 (岩波新書)
発行:2006年 9月20日
ISBN:4-00-431008-3

<著者紹介>
倫理学者。
東京大学を単位取得後退学(なんでやー!普通に卒業せんかー!)、現在も教授として東京大学で教鞭を振るう。

<書籍紹介>
「近代から現代へ」と銘打ってあり、具体的にはデカルト以降が取り扱い範囲。
前編に当たる「古代から中世へ」にはみんな大好きアナクシマンドロスもいる。

哲学の潮流を時代の流れに沿って15節に区切り、各々を15ページ程で紹介。

<所感>
2章のスピノザまで読んだ後、カントを少しだけ触ってギブアップ。最後の方は両手で顔を覆って、指の隙間から見る感じだった。昔はもうちょっと理解できた気がするんだけど…。
前後巻の500ページで西洋哲学を網羅するという紙面の都合上、文章の密度がどろっどろに濃くて、同じ部分を何度も読み返さないと(或いは読み返しても)理解できなかった。

あとがきのしょんぼりした感じがなんともいい。知識のある人ほど文章は書くより削る方がしんどいから、この人も辛かったんだろうなぁ。
ひょっとしたら再挑戦するかもしれません。

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by sholitude | 2009-07-31 23:28 | 読書