指きりげんまん 嘘ついたら 遠くに引っ越す


by sholitude
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カティストゥータは固い7

ボートで行こうと言い出したのは、やっぱりカティストゥータだった。大丈夫、俺こう見えても中学で弓道やってたんだ。オールを任せてもらえれば、上海なんて目と鼻の先だよ。カティストゥータは太い眉毛を激しく上下させながら机をバンバン叩く。窓がビリビリ震え、友人達は「塾が」「バイトが」、三五に散ってゆく。舟の形に歪んでゆく机と僕だけが羊のように留まっている。バンバン。バンバン。鼓膜が破れて少し楽になった。気絶するように眠って目を覚ますと、カティストゥータは椅子を叩いて弓矢に成形していた。「オールってこんな感じだったよな」と笑う白い歯に「うん」と応え、僕はまた気絶した。夜が明けない。
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by sholitude | 2010-08-25 09:16 | カティストゥータ